磯焼け対策 Vol.4
今年度3回目の磯焼け対策事業を実施しました。前回に引き続き大量発生しているウニの除去(移殖)、水底のテトラポットにボルトを設置しました。また、今回はアマモの生息調査を行いました。
■実施日時 令和2年6月3日(水)8:00~13:00
■場 所 船越湾内2カ所、吉里吉里海岸
■参 加 者 ダイバー(三陸ボランティアダイバーズなど)5名 アシスタント2名
■出 船 1艘
【海の状況】
風も波もほとんどなく、凪の良い状態で、水面から数メートルの浅場は、船上からも水底が見れるほど透明度が良い状態でしたが、10m以深は濁っており透明度が悪い状況でした。
【作業の様子・内容】
水底に設置済みのテトラポトにボルトを設置、固定している様子
このボルトには、11月頃にコンブの種糸や胞子葉を入れたスポアバッグなどを設置する予定です。
ウニの除去の様子
比較的大きなウニを実入りが良くなるよう餌が豊富な場所へ移殖しました。
吉里吉里海岸のアマモ生息状況
吉里吉里海岸でアマモの群生を確認しました。アマモの群生に身を寄せるタナゴ、フグ、ボラなどの幼魚や仔魚をたくさん確認しました。この辺りのアマモは、まだ若いアマモが多く、今後の成長が楽しみです。
その他、水産動植物
ブロックを覆うワカメ | タコノマクラ | ムシロガイ |
クボガイ | ヒラメ | アサヒアナハゼ(幼魚) |
この日、確認した水産動植物をいくつか掲載しました。クボガイやムシロガイについては、貝の名称を知らない人も多いと思いますが大槌の海では見たことがない人はいないかもしれないほど、よく見かける貝類です。大槌ではクボガイを「ツブ」とか「シッタカ」などと呼ばれています。ヒラメは砂中に隠れているのがわかりますか?