磯焼け対策 Vol.5
今年度4回目の磯焼け対策事業を実施しました。前回に引き続き大量発生しているウニの除去(移殖)、水底のテトラポットにボルトを設置しました。今回はドローンを使用し上空から見た藻場の形成状況を確認しました。
■実施日時 令和2年6月17日(水)8:00~13:00
■場 所 船越湾内2カ所、考古園下海岸線
■参 加 者 ダイバー5名(NPO法人三陸ボランティアダイバーズなど) アシスタント2名
■出 船 1艘
【海の状況】
当日は朝から日差しが強い日でしたが、微風(時折、強い風)で、さほど暑さは感じない天候でした。波は穏やかで凪が良く、ところによっては深さ10mほどの水底が船上からも伺えました。
【ウニ除去(移殖)の様子】
前回と同様に、比較的大きなウニを回収し、実入りが良くなるよう餌が豊富な場所に移殖(放流)しました。
【ドローン撮影】
ドローンで同じポイントを角度を変えて撮影しました。黒く見える部分が藻(海藻)場です。ここのポイント(黒い部分)は昨年からウニを除去し、コンブやワカメの植生など管理を継続しているエリアです。一方、黒い部分に隣接する白い部分はウニの除去をしていないエリアです。ウニを除去したエリアでは、海藻類が多く繁殖している結果が表れています。
【その他】
蓬莱島 二才島(毛無島)
【その他水産動植物】
イカの卵 アサヒアナハゼ
イカの卵は、撮影したダイバーさんが、偶然見つけたそうです。ちょうど今はイカが産卵の時期なのだそうです。
前回はアサヒアナハゼの幼魚を掲載しましたので、今回は成魚です。
ツメタガイ スゲモ(スガモ)
ツメタガイも良く見かける貝類ですが、よく見かける分、似たような貝類がたくさんあり、判別が難しい貝です。
スゲモ(スガモ)はアマモ科の多年草です。たくさん繁殖しているようです。
タナゴ クジメ
タナゴはお馴染ですね。大槌ではよく見る魚類のひとつです。クジメもお馴染ですが、アイナメとよく間違われます。ほんとによく似てますよね。