磯焼け対策 Vol.7

磯焼け対策 Vol.7

今回は、今年度6回目から10回目の磯焼け対策をまとめて報告します。実施日等は以下のとおりです。

  日時 場所 作業内容
6回目 令和2年8月6日 8:30~11:00 船越湾内 除去のみ
7回目 令和2年8月21日 8:30~12:00 ボルト設置、除去
海藻類生息調査
ドローン撮影
8回目 令和2年10月8日 8:30~12:00 除去、採捕
モニタリング
9回目 令和2年10月16日 8:30~12:00 除去、フロート設置
10回目 令和2年10月30日 8:30~12:00 除去、スポアバック設置
吉里吉里海岸モニタリング

 

■ドローン撮影

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 藻場再生調査区域の全体像です。右の画像の右側の黒く見える部分から着手し、左側に再生エリアを拡大させていきます。昨年の5月は海藻類はほとんどなく、白色化した岩礁がゴロゴロしていましたが、徐々に藻場が再生してきました。

 

■海の中の様子

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左の画像は海藻類が群生しているエリアです。真ん中の画像は白色化が進行しているエリアです。右の画像は僅かに残っている海藻類をウニが食べつくそうとしています。

ウニが大量発生してしまうと海藻類を食べつくし、海藻類がなくなってしまいます。

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 左の画像は1m四方のコドラートです。ウニの生息密度は、この四角の中に3~4個程度が望ましいと言われていますが、大槌の海のなかは20~30個以上生息しているエリアが多くあります。

 

■藻場再生活動

 ウニが大量発生し海藻類を食べつくしてしまったエリアのウニを除去し、海藻類の植生を実施し、藻場の再生を図っています。

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 テトラポットや岩礁にボルトを設置し、そのボルトにスポアバックを結び付けます。スポアバックにはコンブの胞子葉(子のう斑が発達した部分)とフロートを挿入し、水中に浮揚させた状態から遊走子(胞子)を放出させます。胞子は、子のう斑1㎠から1千万個も作られるそうです。来年の春(4月~5月)には、コンブが付着し、根付き、大きく成長して欲しいです。

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