令和4年10月から、3歳児健康診査で新たに屈折検査(眼科検査)の導入を始めました。
屈折検査に使用するのはスポットビジョンスクリーナーという検査機器で、弱視(眼鏡等をしても視力が十分に出ない状態)のリスクとなる斜視や屈折(遠視、近視、乱視など)の異常の有無を調べるものです。
3歳児健康診査において、これまで実施していた各家庭や健診会場での視力検査とアンケートに加えて、検査機器を用いることで眼科検査精度の向上が期待されます。
視力について
視力は生まれてすぐ大人のように見えるわけではなく、成長の段階でいろいろなものを見て刺激されることで3歳頃までに急速に発達し、6歳頃までに視力はほぼ完成すると言われています。この時期までに正しく発達しなければ弱視になってしまいます。視力の発達には期限があり(8~10歳頃)、それ以降の発達は難しいと言われています。そのため、早期発見・早期治療が重要です。
検査について
スポットビジョンスクリーナー(検査機器)は、部屋の照明を落として(半暗室)行います。
検査機器から、鳥のさえずりがして、ライトが点滅し、概ね数秒~数十秒で終了します。
検査で異常が認められた場合は、必ず眼科で精密検査を受けましょう。
早期に適切な治療を開始することができれば、弱視を改善することができます。