大槌町男女共同参画推進研修会を開催しました!
当町では、男女共同参画社会の実現に向け、性の多様性、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)について理解を深め、町民対応向上につなげることを目的として職員研修を開催しました。
性的マイノリティの方の悩みや困りごと、県内でも複数の自治体が導入しているパートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度について学びました。
日時:令和6年9月24日(火)
会場:大槌町役場大会議室
内容:「多様な性・LGBT(性的少数者)について」オンライン形式
講師:岩手県男女共同参画センター 加藤 麻衣 氏
男女共同参画社会とは?
男女共同参画社会とは、男女が共にその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮できる社会のことです。
男女共同参画社会を実現するためには、私たち一人ひとりが「男は仕事、女は家事・育児」、「女性(男性)とはこういうもの(こうあるべき)」といった固定的な役割分担意識によって生き方を制限されることなく、男女がよきパートナーとしてお互いに尊重しあい、家庭や職場、地域社会などあらゆる分野においてさらなる一歩を踏み出すことが大切です。
アンコンシャスバイアスと固定的性別役割分担意識
アンコンシャスバイアスは「無意識の思い込み、偏見」と訳され、特に「男は仕事、女は家庭」というように、性別を理由にして、役割を固定的に分ける考え方を「固定的性別役割分担意識」といいます。
これまでの社会活動の中で形成された「当たり前」という無意識の思い込みが「男女共同参画」を妨げる要因の一つとなっています。
(例)
・仕事は男性、育児や高齢者の介護は女性がするべき
・お茶出し、受付対応、看護師、保育士というと女性を思い浮かべる
・子供が病気の時は母親が仕事を休んだ方がいいと思う
・「普通は○○だ」「常識的に考えて○○だ」と思うことがある
・血液型で性格を決めつける
・組織のリーダーは男性の方が向いている
アンコンシャスバイアスの解消に向けて
アンコンシャスバイアスは日常生活や職場に溢れており、誰でも持っているものです。それ自体が悪いものではありませんが、自分が持つアンコンシャスバイアスを自覚し、決めつけない、押し付けない、相手との対話を大切にすることが重要です。
自分で解釈している「普通」や「当たり前」、自分が思っている「常識」が本当に正しいものでしょうか?昔は正しいものであったかもしれませんが、現代では通用しないものかもしれません。社会情勢は変化し続け、「常識」も不変ではないということを意識し、行動することでよりよい社会の実現を目指しましょう。