「(仮称)鎮魂の森整備事業」とは
東日本大震災津波に関する町全体の「追悼・鎮魂」の場とするとともに、町民が日常的に集い、憩い、交流の場として永く親しまれながら、森を育んでいくことを通じて、「被害と教訓」、「復興への想い・感謝」と「希望」を将来世代にメッセージとして伝え続けていくことができるような場を整備することを目的とした事業です。令和7年7月完成予定です。
「鎮魂の森」の愛称決定について
令和6年3~5月にかけて募集した「鎮魂の森」の愛称について、令和6年7月5日に開催した(仮称)鎮魂の森愛称選考委員会で選出された案をふまえ、愛称を決定したのでお知らせします。
1.愛称
(1)愛称「あえーる」
(2)選定理由
鎮魂の森は、町全体の犠牲となった方々への追悼・鎮魂を行う場であることや震災から復興への歩みを後世に継承していくためにも、震災を知らない次世代の子ども達が日常的に慣れ親しんで利用できる場となってほしいと思いを込めて、親しみやすい表現である「あえーる」を愛称に決定しました。
2.選定された応募者
(1)応募者
岩手県盛岡市 伊藤正治様
(2)愛称に込めた意味
震災津波ではるか海のかなたへ逝ってしまった人に、震災津波後、故郷を離れて暮らす人たちが出会える場所であり、また町の未来へのエールを送る場所としてたくさんの人たちがつどう場でありたい。隣接する「おしゃっち」といっしょに案内できるようひらがな表記としました。
3.選考委員会の概要
(1)選考委員(計8名)
・(仮称)鎮魂の森整備検討委員会(1名)
・震災伝承プラットフォーム運営会議委員(1名)
・大槌町立大槌学園長(1名)
・岩手県立大槌高等学校生徒(3名)
・大槌町(副町長、教育長)(2名)
(2)主な意見
・鎮魂の森の役割を考えると、愛称を選考することは難しいものと感じた。
・被災している方の中にはいろいろな受け止め方があると思う。しかし、「あえーる」というやわらかい言葉で伝えようとすることに涙が出る。みんなに親しみを込めた表現になっている。軽く捉えられないよう、名前を育てていってほしい。
・「あえーる」という言葉の温かみとそれに含まれる「海の彼方へ逝ってしまった方に会える場所」、「集う場所」、「故人に会える場所」など深い意味が込められているところが最も愛称として適しているという結論となり、委員全員で共有、合意が図られた。また、子どもが呼びやすいものであることも選考の要因として大きい。
4.応募数等
(1)応募数44件
(2)うち審査対象35件(記載内容の不備、商標登録されているものを除いた件数)
ご応募ありがとうございました。
※鎮魂の森造成の寄附金を受付けています。
災害の記憶を風化させない事業寄附金