城山虎舞に所属する澤舘健太さん。平成3年 生まれで、小学3年生の時に虎舞に参加するようになって以来、15年が経つ生粋の虎舞好きです。
「踊れることがカッコイイ」と飛び込んだ城山虎舞は、女子禁制で男子だけの団体。だからというわけではないけれど、見た目にも硬派。でもちょっとシャイな澤舘さんは「今は職業訓練学校で学んだ重機の運転操作の技術を生かして、地域の復興に役立ちたい」と、自分の未来と町の将来を見つめ直しています。
「虎舞は地域の伝統芸能。だから自分たちで伝えていきたい」と澤舘さん。ちなみに城山虎舞では、踊りはもちろん、太鼓、囃子、てんぴらと呼ばれる鐘、手踊りまで、全員がすべての役割をこなせるようになるのが習わし。覚えることが多いため、祭りは年に1度なのに、約40人の団員はその日に向けて春夏秋冬、毎週日曜日に集まり練習を欠かしません。祭り直前になると毎晩集まり、踊りや太鼓にさらに磨きをかけます。そして当日は、町を離れて出て行った団員も休暇を取って集まり、分け隔てなく一緒に祭りを盛り上げます。「この結束力が、祭りのボルテージをどんどん高めるんです」。
「虎舞は、趣味みたいなものですね」。
すっかり虎舞が生活の一部に溶け込んでいる澤舘さん。城山虎舞では「青年会」に属し、「同じ世代の仲間と共にこの伝統をしっかり受け継いでいきたい」と意気込みを見せてくれました。
いよいよ今夜から始まる大槌まつり。澤舘さんたち、若い世代の活躍にも注目です。(KAI OTSUCHI)
大槌まつりの詳細はこちら→大槌町行政ホームページ 平成28年度大槌まつりを開催します。
澤舘 健太(さわだて けんた)さん
大槌町小鎚出身。職業は建築関係。